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5億円未満でERPを導入できるか? ~追加開発に対する考え方を変える~

国産ERPで会計・原価、販売・購買・在庫、生産システムを構築する費用は、追加開発を相当抑えても7億円というのが妥当です。

<モデルケース>
・ハード/ソフト:1億円
・ERP導入:3億円
・追加開発:3億円

まず注目すべきは追加開発です。追加開発は大別すると、ざっくり以下のような構造になっています。
<追加開発費の構造>
・ERP対象外の業務:1億円
・事業/組織固有の業務:1億円
・入出力の改善:1億円
まずは、これを1億円未満にすることを考えなければなりません。

<ERP対象外の業務>
ERPは主に仕訳に繋がる販売・購買・在庫・生産等の基幹業務を対象としているため、非基幹以外はカバーしていない(あっても機能が非常に弱い)のが普通です。
よく問題になるケースには次のようなものがあります。
・倉庫業務、配送業務、貿易業務
・品質管理業務、クレーム/問合せ対応業務
・顧客/営業業務
これらの業務は基幹業務との繋がりが強いため、追加開発での対応を考えかえってコスト高になるケースが多いです。
専用ソフト、簡便な手組み、エクセルとグループウェアの組合せなどで対応すべきです。

<事業/組織固有の業務>
一般的に現行業務は事業/組織別に作られ、顧客対応や生産・調達上の制約をの中で、業務生産性の改善がなされ現在に至っています。
そこでは、今後も残さなければならない固有業務と、変えても問題ない標準業務が混在一体化してます。
コスト削減のためには、業務を機能別に分解し、固有業務と標準業務を整理整頓することで、残すべき固有業務を圧縮しERPに載せず、周辺システムとして手組やグループウェア対応を考えるべきです。

<入出力の改善>
現場の混乱を防止するために現行の帳票/ラベルを踏襲することや、ミス防止や生産性維持のために入力画面を改善することは必要不可欠です。
ポイントは入出力改善をERPで行うと非常にコスト高になってしまうということです。
入力改善はエクセルなどを活用し、出力改善はデータ出力のみをERP対応として帳票/ラベルはドキュメント加工ソフトなどを利用すれば、大幅なコスト削減が可能になります。

大切なことはERPに能力以上の仕事をさせてはいけないということです。